30代〜40代は妊娠出産の時期と仕事の責任が増える時期
私は、子供がいるママも、仕事をしたいなら、仕事をした方がいいと思っています。
正社員で条件がいいなら、なおさら、二人目が生まれた後も仕事をやめない方がいいと考えています。
なぜなら、30代以降で、特に実績や資格、経験がない場合、退職して、転職するとなると、好条件な仕事につくことが難しいからです。
それ以外にも、正社員の場合、産休や育休といった福利厚生も整っています。それを使わない手はないわけです。
優遇されている正社員ですが、その分、責任もあります。
30代あたりから、女性でも仕事を任される場面も増え、場合によっては管理職などを経験することもあると思います。
そうでなくても、30代〜40代は働き盛り。仕事も家庭も多忙なため、二人目を産んだ後、「仕事どうしよう・・・。」と思ってしまうのだと思います。
二人目を産んで、退職する?しない?今迷っているあなたにチェックしておいてほしいポイントをお伝えします。
育休の後が退職のターニングポイント
第一子の出産をきっかけに離職する女性は46.9%、第二子の出産で離職する女性は約2割という調査結果があります。
これはあくまで正社員の場合で、非正規などの場合、7割以上が妊娠、出産を機に離職するという調査結果となっています。
正社員であれば、産休制度、育休制度などを利用することができるため、離職率がやや少ない印象ですが、育休後、二人目となると半数以上の女性が退職する結果となっているのは残念な気もしますね。
私の周りには、子供が3人いて、正社員をしている人が何人かいるのですが、2人目を妊娠した時に、「仕事をやめようと思ったことがある」と全員が答えています。
子供が3人いても仕事を続けてるので、どうしているのかというと、大体みなさん、育休制度がしっかりあって、それを全部使うことができたからと言うことと、仕事自体を楽な部署へ変えてもらう努力をしたのだそうです。
子供がある程度育つまでは、役職への誘いがあっても断って、自分が楽でいられるように断り続けたそうです。
彼女たちは総じて「高給取り」です。なので、やめると今より給料をもらえる場所はないと言う恐怖心から働いていると笑ってました。
子供が3人いるのでお金がいるから辞められないとも。何とも現実的ですが、好きです(笑)
そんな彼女たち、新卒で入社してから30年近く働いているわけですから、本当に尊敬です・・・。
と、これはあくまで私の身近な例ですが、子供が2人ともなると仕事をやめようとママは考えるものなのです。
正社員ママは制度が整っているので仕事を継続できる場合が多いのですが、これが非正規、パートタイマーとなると仕事を辞めざるを得ない場合がほとんどのようです。
女性は約半数が非正規雇用であるために、出産をきっかけに、仕事をしたくてもできない状況になるようです。
もちろん、そのまま専業主婦でもいいのですが、社会である程度働いてきた経験がある人を、子供が生まれたからと言う理由で、弾き出すようなことはもったいないと私は思うんです。
日本は現実問題として、超人口減少社会となってきています。働く人を少しでも増やさないと、社会そのものが破綻してしまう可能性があるため、たとえ子供がいたとしても働けるような社会を作っていく必要があると思います。
退職を決める前に確認しておきたいこと
夫が育児に協力できる?
2人以上子供が欲しいと思ったら、夫の協力は不可欠です。
中にはワンオペで2人育て上げた強者ママもいますが、パパの協力があれば育児は格段に楽になるし、ママが働くことによって家庭は潤うので協力してもらう方が家庭を維持していく上でも大切なことだと思います。
家事の協力も必要ですね。
家事は食洗機やドラム式乾燥洗濯機やルンバなど便利電化製品を使うとだいぶ楽になるようです。育休中に夫婦でルーティーンを決めたり、イメージトレーニングを積んでおくといいと思います。
夫婦に絆も強くなって一石二鳥ですね
子供の預け先はある?
正社員で仕事をするとなると保育園への入園が必要になってきます。
職場が保育園と近い場合はいいのですが、そうでなかった場合送り迎えの時間がかかるようになるため保育園選びはとても重要です。
都市部では変わらず保育園の待機児童は多いので、なるべく早い段階で探しておいた方がいいのですが、2人目ママなら兄弟入れることも難しくないためその点は恵まれていると言えます。
兄弟がいると、保育園の費用も割引になるためお得ですね。
ママの体調は?
育休後、気になるのがママの体調です。
産後はホルモンバランスが悪くなっており、感染症にかかりやすかったり、メンタルも落ち込みやすく、心も体もまだまだバランスが良いとは言えない状態です。
そのため、産後職場復帰してすぐ、体調不良で休まざるを得ない場合もあるので、自分の体力を過信しすぎないようにしましょう。
二人目の育休中に3人目ができるママもいるようです。
こうなると、大変の一言ですが、できたならばハラをくくって職場と相談するといいと思います。
ちょっと嫌味を言われるかも知れないけれど、ほう・れん・そうは基本ですよね。
最後には働いていた方が得をする。けれど家庭との両立は厳しい
私は、正社員ならできるだけ、働けるだけ働いた方がいいと考えています。
出産後、専業主婦になる女性もいますが、旦那の稼ぎがよほどいい場合を除いて、やめた方がいいとも思っています。
なぜなら、圧倒的に働いていた方が人生において、得だからです。
フルタイムで60歳まで働き続けた場合、2億4000万円の生涯年収になりますが、専業主婦になった場合、その3分の1が生涯年収となってきます(退職した年齢にもよる)
子育ては金銭では図ることのできない仕事とも言えます。ですが、収入面で言えば、圧倒的にワーキングマザーが優っており、自分自身の老後などを考えた場合にも、年金などの保障のない専業主婦が苦労することもあると私は思います。
収入面以外に、妊娠中・産後はつわりや妊娠糖尿病、早産などの妊娠出産にまつわる体のトラブルが多くあります。
実際、つわりなどが原因で仕事を退職した女性は30%を超えており、職種によって、継続が困難になる場合もあります。
体調が戻らないまま、産後復職したとしても、そのまま退職するケースも少なくありません。
また、復職して、家庭との両立で悩むことも増えます。
家庭と仕事の両立はできません。子供がいると、仕事と家庭、どちらも30%くらいの力しか注ぐことができず、とても両立している状況だとは言えないと私は思っています。
両立している女性は、夫や親のサポートなどがあって、やっと両立することができている状況だと思います。
専業主婦、ワーママ、それぞれ一長一短あり、どちらを選ぶかはあなた次第ですが、仕事をすることも、子育てをすることもかけがえのない経験です。どれを選ぶかはあなた次第、と言えるのではないでしょうか。
子供が生まれたらハードに働くのは苦しい。働き方を柔軟にしてもいい。
子供がいても、何らかの形で働く女性は増えています。正社員でも、時短勤務やリモートワークで働くことも珍しくなくなってきていますね。
フレックスタイム制やNO残業を推奨する職場も多くなってきているようです。
また、こどもが生まれたことをきっかけに、フリーランスで働くようになったり、パートや非正規でも、好きな職場へ思い切って飛び込んだりするママさんをよく見ていました。
また、プチ起業もまだまだ人気がありますよね?
起業やフリーランスは保障の面で強くおすすめはできませんが、向いていればこれ以上楽しいことはないと思います。
子育ては女性だけの問題ではなく、社会全体の問題だと言えます。子供が生まれない社会は、成長も発展も望めないからです。
働き手が減ってきているなか、女性でも役職を持つことも増えてきているようです。が、優秀な女性ほど、役職を好まず、皆と協調して楽しく仕事をすることを望むのだそうです。
これまで男性が作ってきた社会で、女性が子供を育てながら快適に生きるのはまだまだ難しい面もありますが、仕事もある意味期間限定です。
楽しいことも、つらいことも、過ぎれば人生のスパイス程度のことかも知れませんよ!