どうしても過保護になる?ひとりっ子の子育て
どうしてひとりっ子には、わがまま、マイペース、協調性がないなどの印象が強いのでしょうか?
その理由は、ひとりっ子の親が過保護に見える・ひとりっ子が過保護に育てられているように見えるからだと思います。
決して過保護ではないけれど、ひとりっ子の子育てにちょっと不安がある親御さんはどうすればいいのか考えていきたいと思います。
ひとりっ子の親は普通にしてて過保護になる?!
兄弟がいる家庭でも、最初の子供は親も勝手がわからないので、何かと手出し、口出し、先回りを子供にしてしまいがちになるのではないでしょうか?
ひとりっ子だと、親のそういった行動は、よほど気をつけない限り、成人になるまで続きます。
親元にいるうちは特に問題はないのですが、子供はいつか親の元を離れ、社会人として生活をするでしょう。
親がいつもやってくれる状況に慣れているひとりっ子は、自分自ら動くのが苦手です。何をしていいかわからずに、仕事でうまく立ち回るのができずにボーゼンと立ち尽くしてしまう、なんてこともあるようです。
でも、親も初めての子育てで、わからないことが多いひとりっ子の子育ては、普通にしてて過保護になってしまいがちです。
何をどうすればいいのかがわからない、が本音のところでもあります。
次からはひとりっ子の親が過保護にならないための3つのチェックポイントをお伝えしていきます。
ひとりっ子の親が過保護にならないための3つのチェックポイン
とにかく『待つ』ことを心がける
手出し、口出し、先回り、これ、ひとりっ子の親だけでなく、親ならやっちゃうパターンのひとつだと思います。
何を焦っていますか?早くできるようになって欲しいですか?子供はその子なりの成長のペースというものがあります。
子供は自分のペースで成長していきます。もちろん、日々のことで色々言わなきゃいけないこともあると思いますが、子供だって自分のしなきゃいけないことはよくわかっていると思います。
でも、忘れっぽい子供もいるので、そこは子供を見て言わなきゃいけないこともあるとおもうんですよ。それでも、待ってあげること。
子供のことは親がよくわかってると思うんですね。
なので、待つ。
それは、『子供を信じているよ』と言う親からのサインになります。
子供って、のんびり育つ子もいれば、成長の早い子もいて、成長してくると、成績や、進路、就職などのことも親だからこそ当然考えると思うんです。
でも、今はまだ、今できることだけに集中してあげるといいのではないでしょうか?
子供は自分のタイミングで、然るべきところへ収まるものですよ。
失敗もおおめに見る
必要な時もあるでしょうが、なるべく本人がひとりでやろうとしていることを、できるまでゆっくりと見守ることが必要です。
もちろん、危険な場合は止めるべきだと思います。が、怪我や事故につながるようなことでない限り止めないようにしましょう。
親ってどこまでも、子供が心配なんです。なので、怪我させたくないし、失敗もさせたくないのは人情だと思います。
でも、よく考えてください。子供は失敗して当然なんです。
だって、やることなすこと大体初めてのことばかりだし、できないことの方が多いはずです。
たとえ、何度かやったことがあったとしても、毎回同じようにできるとは限りませんよね?
何度も失敗して、うまくいく!そして、うまくいったことを何度も繰り返すことでできるようになるのです。
子供のやりたいことをコントロールしようとしない
時々、「失敗しないように子供にいつも言っている」という親御さんがいるのですが、そうすることが続くとどうなるかわかりますか?
子供は、挑戦しなくなるんです。自分で何かをする、と言うこと自体をしなくなるのです。そして、何もかも親の言う通りにしようとするでしょう。
それは一見、親にとってはいいことのようではありますが、親の言う通りに生きてきた子供はどこかのタイミングで大爆発を起こすことがあります。
大爆発は、親への暴力だったり、自傷行為だったり、引きこもり、不登校といった形で起こることもあります。
こういった行動は、自分をコントロールしようとする親への子供ができる精一杯の抵抗だったりします。
親が、子供のためを思ってする行為全てに子供が答えることはできません。また、することもないでしょう。
子供の人生は、子供が選ぶもの。京都大学を出て、TIKTOKERになったりする子もいるわけで、親は子供の成長を楽しむスタンスでいることが、子供が成長するほどに必要になってくると思います。
結局、子供は勝手に育つのでは?

ひとりっ子ではなくても、子供は親の言う通りには育ちません。時には、なんでこんなふうに育つの?と言うような優秀な子もいますが、それは子供と親の志向がたまたま同じ方向を向いていただけではないでしょうか?
私、思うんですけど、親の言う通りに生きていくなんて、できますか?できないですよね?だって、したいと思わないんだもん。
私は、父が公務員で、母が看護師をしていて、父はことあるごとに『公務員にな〜れ〜」と呪い(笑)をかけてきましたが、絶対なりたくないと思っていました。
親がいいと思っている仕事がこれからはどんどん機械化されたり、親の時代の成功法則が、必ずしも当てはまらない時代に今なってきています。
これからは、仕事によっては、なくなる仕事も多いわけで、親の時代と仕事の内容自体が変わってくると思うので、親が知らない職業はこれからもっと増えてくると思います。
なので、子供を今から仕込もうと思ってしまう親の気持ちは、一親としてよくわかります。
が、結局のところ、どんなに親が頑張ったとしても、子供は、そのまんまで勝手に育っていってしまうんですよ。
期待しすぎず、成長を見守りながら、どんな人生だとしても肯定してあげることで、親子の絆も強く、育まれていくと思います。
まとめ
まだ、その時ではなくても、親が子供の将来を心配することに今も昔も変わりはありません。
心配しすぎて、先回りしようとするほどに親は過保護になっていきます。
子育てに、失敗はありません。どの子も、その子が育ちたいように育つものです。なので、どの子もうまく育ってる!のです。
子育てに成功の法則はありません。過保護にならず、子供と一緒に子供のやりたいことを叶えてあげるほどに、子供の人生が好転するのではないかと、ひとりっ子を育てるいち母として毎日を過ごしています。